インプラントをしているとMRI検査はできない?

2018年03月1日 (木)更新

インプラントは、失った歯の土台部分の代わりに人工的な金属の土台を埋め込み、その上に人口歯を取り付ける治療方法です。金属を体の中に埋め込むことになるということは、強力な磁力を持つMRI検査は受けることができなくなってしまうのでしょうか。また、受けた場合はどのような影響が出るのでしょうか。今回はインプラントとMRI検査との関係についてアークデンタルがご紹介します。

インプラントをしているとMRI検査は受けられない?

インプラントをしているとMRI検査は受けられない?
MRI検査を受けたことがある方は知っていることと思いますが、検査を受ける際には必ず金属が含まれるアクセサリーや腕時計などは外すように言われます。その理由は、MRIには強力な磁力が発生するため、金属を身についていると引き寄せられてしまうからです。インプラントのように体内に金属を留めることになるものとしては、ペースメーカーや金属を使用した人工弁などが挙げられます。機器によって規定は様々ですが、これが体内にある人は基本的にはMRI検査を受けることができないことになっています。
では、インプラントもこの規制に当てはまるのでしょうか。実は、インプラントについては規制がされていないのです。そのためインプラントをしていたとしても、MRI検査を受けることが可能です。

インプラントをしてMRIを受けた時の影響について

では、インプラントをしていても全く影響は無いのでしょうか。インプラントをしている状態でMRIを受けるとどのような影響が出る可能性があるのでしょうか。
もちろん、影響が全く無いということはありません。インプラントの土台が金属であるということは、少なからずMRIの磁力によって引き寄せられる働きは生じます。多少であったとしても金属部分が引き寄せられて普段かからないような力が加わることで、歪みや破損などを引き起こす可能性があります。
また、MRIは、金属による影響で鮮明な画像を撮ることができなくなることがあります。これも金属を外すように言われる理由の1つなのです。
ただし、基本的にはインプラントをするのは顎の位置なのでMRIへの影響はほとんどないとされており、これが規制がかけられていない理由と言えます。

インプラントの種類とMRIへの影響の違いについて

インプラントの種類とMRIへの影響の違いについて
インプラントと言っても、使われている素材はまちまちです。磁石に引き寄せられやすい素材や逆に、引き寄せられる力が非常に弱い素材を使用している歯医者さんもあります。自分はどのような素材を使用したインプラントをしているのか、気になった方はぜひ歯医者さんに聞いて見ると良いでしょう。