どれくらいの寿命なの?インプラントの耐用年数は?

2018年07月1日 (日)更新

インプラントに興味をもっている方の中には、「インプラントの寿命はどれくらいなのか?」「入れ歯のように何度も作り直すことができるのか?」など、色々と心配な方も多いのではないでしょうか。インプラントの治療は虫歯や入れ歯などの治療とは異なり、高額な費用がかかる上、身体への侵襲が大きな治療となるので、一回完了したら長く使いたいと思うでしょう。そこで今回は、インプラントの寿命や耐用年数についてアークデンタルが紹介します。

まずはインプラントの構造から知ろう!

まずはインプラントの構造から知ろう!
インプラントの構造は大きく分けると、インプラント体の上に被せ物をつける「上部構造」と、顎の骨の中に入る「インプラント体」の2つに分かれます。インプラントの寿命と一言にまとめても、それぞれの部品によって耐用年数は異なります。では、インプラント体と上部構造はそれぞれどれくらいの耐用年数があるのかを説明していきます。

上部構造の耐用年数について

被せ物の部分である上部構造には耐用年数があります。一概に何年と決まっているわけではありませんが、通常は2~10年くらいの耐用年数です。食いしばりや歯ぎしりなどの癖などがある場合は耐用年数がより低くなります。しかしインプラント体に問題がなければ被せ物は何度でも作り直すことが出来ます。

インプラント体の耐用年数について

日本で使用されているインプラント体、はチタンという金属から作られています。チタンは金属の中でも非常に丈夫で、強い力がかかる噛むことにも問題なく耐えることが出来ます。そのため、インプラント体は耐用年数がとても長く何十年と使用することが出来ます。しかしインプラントの寿命に大きく関わってくるのがこのインプラント体でもあります。なぜインプラント体は耐用年数が長いのに、インプラントの寿命に関わってくるのでしょうか。

インプラント体の周囲組織が関係してくる

インプラント体の周囲組織が関係してくる
実は、インプラント体が埋め込まれている骨や歯茎の状態によって耐用年数は変わってきます。インプラント体の周囲の骨が溶けてしまうことをインプラント周囲炎といいます。インプラント周囲炎とは、歯の清掃がうまく行き届いていないことが原因でインプラント体と歯茎の間から細菌が侵入することで起こります。細菌が侵入すると骨へと炎症が波及し、インプラント体を支える骨を溶かしてしまいます。

インプラントを長持ちさせるコツ

インプラントの寿命といっても人それぞれですが、インプラントの耐用年数を上げるためには、きちんとしたセルフケアと歯医者さんでの定期的なメンテナンスが必要となります。インプラント周囲炎になってしまうとインプラントの治療をもう一度受けることが出来ないこともあるので注意しましょう。