インプラントの土台となる部分を健康に保つために歯のクリーニングを受けましょう

2017年06月2日 (金)更新

インプラントは、歯を失った方のあごに金属のクギ状のパーツであるインプラント(人工歯根)を埋め込んで、人工歯のかぶせものを装着することで、歯並びを整える治療法です。歯周病や事故で歯を失った方でも、天然歯のような強度のある歯や自然な見た目が取り戻せると人気があります。このインプラントは、一度装着すれば半永久的に使用できますが、長持ちさせるには土台となる歯茎の手入れが大切です。

「インプラント周囲炎」を防ごう

「インプラント周囲炎」を防ごう
インプラント手術を受けた後、きちんと手入れをしていないと「インプラント周囲炎」になることがあります。歯や歯茎の隙間につまった食べかすや歯垢を放置していることで、歯茎が炎症を起こし、腫れたり痛みがでたりという病気です。最悪の場合、インプラントがぐらついて、抜けてしまうこともあります。高額な費用をかけてインプラントを装着するのですから、そんな事態は避けたいですよね。

プロによるケアで定期的に歯をクリーニング

インプラント周囲炎を防ぐには、日ごろのホームケアと、歯医者さんでの定期的な歯のクリーニングの双方でケアしていく必要があります。歯医者さんのケアでは、ホームケアで落としきれない汚れを専門スタッフによって落としていきます。デンタルフロスや歯ブラシを使っていくら熱心に歯磨きをしていても、自分で歯垢を100%落とすのは難しいので、こうしたプロによる定期的なクリーニングが必要なのです。

歯周病リスクの高い方はまめに手入れが必要

歯周病リスクの高い方はまめに手入れが必要
一般的に、インプラントを装着したあとに、歯のクリーニングも含めた定期検診は年に1~2回程度必要だとされています。しかし、歯周病が進行している方や、糖尿病などの疾患があり歯周病リスクが高い方などは、歯と歯茎のすきま「歯周ポケット」が深く、ホームケアが難しいので毎月~2カ月に一度くらいの頻度で歯のクリーニングが必要だとされています。

歯のクリーニングにはメリットがたくさん

もちろん、歯医者さんで定期的にクリーニングしているからといって、日々の手入れをおろそかにしていては意味がありません。上でも述べたように、インプラントを長持ちさせるには、日ごろのホームケアと、歯医者さんでの定期的な歯のクリーニングの両方が必要なのです。
歯のケアをめんどうに感じる方もいるかもしれませんが、歯は全身の健康を維持するカギになります。歯のクリーニングはメリットがたくさんある一方で、デメリットはまったくありませんので、定期的に受けることをおすすめします。