妊婦さんにできやすい「妊娠性エプーリス」とは?歯周病リスクが高まる危険性も!

2018年09月1日 (土)更新

妊娠中はつわりや食の好みの偏り、ホルモンバランスの変化など口の中の環境が変化しやすい時期です。そのため妊娠さんは口のトラブルも多く、今まで以上に気を使わなくてはなりません。
妊婦さんに多く見られる口のトラブルのひとつである「妊娠性エプーリス」というものをご存知でしょうか?妊娠性エプーリスとは歯茎にできるコブのようなもので、「悪い病気かも?!」と焦ってしまう妊婦さんも多くいらっしゃいます。今回は妊娠性エプーリスについてアークデンタルがお話しいたします。

妊娠性エプーリスとは?

妊娠性エプーリスとは?
妊娠性エプーリスは女性ホルモンの増加によって、赤い腫れや痛み、出血を伴う歯茎にできる良性の腫瘍です。妊娠性エプーリスは妊娠初期から中期にかけて多く発症し、出産後に自然消失するケースが多いです。妊娠性エプーリスそのものに特別な治療は必要ありませんが、出来てしまうと歯周病を併発するやっかいなものです。

妊娠性エプーリスと歯周病

妊娠性エプーリスは歯の表面に覆い被さるようにできるため、歯と歯茎の隙間が広くできてしまいます。そのため、妊娠性エプーリスができた部分は歯ブラシが当てづらく、汚れが溜まりやすくなって歯周病を発症するおそれがあります。
また、歯周病の原因菌の中には女性ホルモンを好む細菌がいるため、女性ホルモンが多く分泌される妊娠期間中は歯周病になりやすくなってしまいます。

妊娠性エプーリスが出来たときは

妊娠性エプーリスが出来たときは
妊娠性エプーリスを発見したときは歯医者さんに行くまで清潔に保つように心がけてください。妊娠性エプーリスが出来た部分は、歯茎にダメージを与えないように歯ブラシを歯と歯茎の隙間を意識し斜めに当てて歯を磨きましょう。デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って歯と歯の隙間も一緒に磨くと効果的です。つわりなどで歯磨きをするのが辛いときはお口の中を水で軽くゆすぎ、体調が良い頃合を見計らって歯磨きを行いましょう。
妊娠性エプーリスは女性ホルモンの影響で出来てしまうため、妊娠性エプーリスの予防法はありません。妊娠性エプーリスは妊婦さんなら誰しもが起こる可能性のある良性腫瘍ですから、妊娠性エプーリスそのものは心配いりません。しかし、妊娠性エプーリスによってリスクが高まる歯周病については気をつけなければなりません。良性のものだし心配ないものだからとそのままにしないで、体調の良いときにはアークデンタルで、口内の清掃と歯周病のチェックをしてもらうと良いでしょう。