インプラント治療中の「仮歯」の持つ役割は?

2018年05月1日 (火)更新

インプラント治療を行う際は、骨とインプラントが結合されなければ上手く治療を進めることができません。その間「仮歯」を装着することになります。しかし、インプラント治療でつける「仮歯」は、噛み合わせが悪かったり取れたりすることもあることから、実際に装着している方には良いイメージがないという方もけっこういるかもしれません。しかし、仮歯は、インプラント治療においてとても大切な役割を担っています。ここでは、仮歯の必要性や役割について、また、インプラントの完成形を支える仮歯「プロビジョナルクラウン」についてアークデンタルがご紹介したいと思います。

インプラント治療について

インプラント治療について
インプラント治療はあごの骨に埋める「インプラント」、インプラントと人工歯を連結させる「アバットメント」、「人工歯」とよばれる3つから構成されています。インプラント治療は、あごの骨にインプラントを埋め込む手術が必要となるのです。
インプラントは、あごの骨の状態によっては骨とインプラントが結合するのを2~6ヵ月待たなければいけません。この期間いわゆるインプラント治療中は、「仮歯」や「入れ歯」を入れることで「歯がある」状態で過ごすことができます。あごの骨の状態とインプラントが骨に固定できたことを判断できれば、その日にインプラントに仮歯を連結することが可能です。

仮歯の役割

仮歯は、歯並びの歪みを抑えて口元の見た目を良くしてくれます。インプラント治療は、長期間に及ぶため治療部位の周りの歯にも気を遣う必要があります。歯がないまま放置することで歯並びが悪くなることもあることから、そこに仮歯を入れることで歯並びの歪みを抑えることができるのです。
それに加え、インプラントは金属製のものでできているため仮歯は見た目を良く見せる効果があります。また、仮歯には、口の中に生息する細菌などから治療中の患部を保護する役割も果たしています。

プロビジョナルクラウン

プロビジョナルクラウン
インプラント治療の最終段階においては、「プロビジョナルクラウン」という仮歯を使用します。このプロビジョナルクラウンには、噛み合わせの調整を行うことができます。これは、今後長期に渡って使用するインプラントを作る為に重要な役割を担っています。プロビジョナルは、本歯を作る前に噛み合わせの最終テストを行う役割があり、微調整を繰り返し完成形の本歯を作ることができるのです。その他にもチタン製のインプラントを入れるため歯茎を慣らす役割も担っています。歯茎をレジン製でできたプロビジョナルに慣らすことで本歯の異物感にも馴染みやすくなります。
インプラント治療においては、仮歯が必要です。仮歯があることでインプラント治療を安全に行うことができます。