銀歯が痛い!虫歯?いえいえ知覚過敏かもしれません

2018年08月1日 (水)更新

治療した銀歯が数年後に痛むということはあります。銀歯が痛む原因は、銀歯の材料の性質や、虫歯・歯周病など様々です。そしてもう1つ、銀歯が知覚過敏になっている場合にも痛みを感じることがあります。アークデンタルと一緒に詳しく見ていきましょう。

知覚過敏

知覚過敏
銀歯を被せた直後から1週間くらいのあいだに痛みがおこるのは、神経が刺激されることが原因です。虫歯の治療は、治療の痛みを和らげるために麻酔を行ったあと歯を削ります。歯を削る、銀歯をつけるときに乾燥させる、虫歯の治療で、歯の神経はさまざまなダメージを受けます。そのダメージを回復させるためには1週間くらいかかってしまいます。また銀歯に使用される材料には熱を通す性質があるため、過敏になった歯の神経に更に刺激を与えてしまうことになります。人によっては痛みが治まるまで数ヶ月、数年かかるケースもあります。

虫歯

虫歯の原因菌は一度虫歯になってしまうと、歯がある限りお口の中に居続けるので、虫歯の治療が終えても虫歯になる可能性があります。銀歯が削った歯の形に合っていない、虫歯を全て削り取れていなかった、銀歯と歯をくっつけているセメントが溶けてしまいすきまができてしまった場合、銀歯を被せた歯が虫歯になることがあります。虫歯が原因で銀歯が痛む場合、銀歯を一度取ってしまってから再度虫歯の治療を行います。また銀歯の隣の歯に虫歯が出来た場合、銀歯が痛むような錯覚を起こすことがあります。

歯周病

歯周病
銀歯の表面は、お口の中に銀歯を入れる前にツヤが出るまで磨いて、削った歯の上に被せます。しかし銀歯の表面にはどうしても汚れがつきやすく、銀歯と歯の境い目に汚れが溜まりやすくなってしまいます。汚れが溜まってしまうとそこに細菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となってしまいます。歯周病は進行するまで痛みを伴わないことがほとんどですが、歯周膿瘍という膿が歯茎にたまってしまう急性症状があらわれると、痛みの原因となってしまいます。

歯が欠けてしまった

銀歯の材料と歯では硬さや耐力など性質が異なります。そのため噛む力によって銀歯そのものや、歯が割れてしまうことがあります。少しのひび割れが起こっても痛むことはほぼありませんが、ひび割れが神経まで達すると痛みを生じてしまいます。神経にまで達したひび割れを持つ歯は歯の神経を取る治療を行いますが、ひび割れの度合いによっては歯を抜かなくてはなりません。ひび割れのすきまから虫歯の原因菌が入り込んで虫歯になりやすくなるので、どちらにせよひび割れの歯は治療する必要があります。