インプラント治療中に注意したい生活習慣は?
2016年02月3日 (水)更新
インプラントは、アゴの骨に穴をあけてチタン製の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を作る方法です。治療方法やあごの骨、歯の状態などによっては、数カ月にわたって治療が続くことがあります。
インプラントの治療期間中に気を付けるべき生活習慣とはどんなものがあるのでしょうか。
インプラント治療後は禁煙を心がける
インプラント治療中は、禁煙を心がけましょう。歯茎の毛細血管が収縮し血行が悪くなるので、抜歯後の傷の治りが遅くなることがあります。また、インプラントと骨の接合が遅くなります。
歯周病以外にインプラントの接合がうまくいかない理由のほとんどが、治療期間中の喫煙にあるといわれています。喫煙者のインプラント失敗率は、非喫煙者の2倍というデータもあるほどです。
喫煙によって、口腔内に病原菌が繁殖し、毛細血管の血液循環が悪くなることで、歯周病が発生しやすくなります。インプラント治療をするに至ったそもそもの原因は歯周病による歯の喪失という方も少なくないでしょう。喫煙者の場合、10年間で失う歯の数が、タバコを吸わない人に比べて、約3倍という調査結果もあるほどで、「喫煙者の歯周病治療は無意味」と言い切る歯科医もいます。再び同じことを繰り返さないためにも、喫煙習慣は早めに絶っておきましょう。
つらいかもしれませんが、治療期間を短縮させてインプラントを長持ちさせるためにも、手術後は禁煙を心がけましょう。
バランスのよい食事をとる
インプラント手術後は、気付かないうちに身体に負担がかかっていることがあります。規則正しい生活を心がけ、バランスのよい食生活を送ることで、術後の回復も早くなります。
無歯顎(歯が全く無い状態)の患者さんは術後、医師の指示で当面、流動食となることもあります。その場合も、栄養のバランスを心がけた食事をとるよう、よく歯科医師と相談しましょう。
無歯顎(歯が全く無い状態)の患者さんは術後、医師の指示で当面、流動食となることもあります。その場合も、栄養のバランスを心がけた食事をとるよう、よく歯科医師と相談しましょう。